深夜ラジオのリスナーならば誰もが一度は考えたことがあるはずです。
「あこがれのラジオパーソナリティに自分のネタを読まれてみたい」と。
あるとき、そう思ったことをきっかけにボクも『深夜の馬鹿力』へのネタ投稿をはじめました。しかし、常連のハガキの職人たちのレベルが非常に高く、そう簡単には採用されませんでした。
なので、同じく深夜ラジオで初採用を目指している人に向けて、まったくの初心者だったボクがネタを採用されるようになるまでの過程や気をつけたことなどを紹介します。
同じく初採用を目指す投稿者さんの手助けになれば幸いです。
もくじ
ラジオ投稿記録
目指すは『深夜の馬鹿力』でのネタ採用。
ただし、『深夜の馬鹿力』は深夜ラジオの中でも特にレベルの高いハガキ職人たちがしのぎを削る戦場。毎週5000通以上のネタが送られてくる中で読まれるのはわずか40~50通、採用率1%未満の世界です。
なぜ、そんな狭き門を目指すのか?
それはラジオパーソナリティの伊集院さんが自らすべてのメールに目を通してネタを採用しているからです。これが深夜の馬鹿力ファン、伊集院光ファンにとって最大の魅力であり、その他のラジオ番組とのちがいです。
そんな魅力にとりつかれた、ひとりのヘビーリスナーのネタ投稿記録を公開します。
投稿1週目
いまからさかのぼること2016年の話です。
いざ、投稿しようと思い立ったものの何から手をつけていいのかわからず、1週目は何となく手探りでネタを投稿することになりました。
当時は「ヤフー」、「空脳」、「いつまでも友だちでいよう」、「少し面白い」などのコーナーがありました。(これらのコーナーは現在でもつづいています)
長文ネタの「ヤフー」に3本、「カルタ合戦」の両陣営に5本ずつ、「少し面白い」に1本、合計14本のネタを投稿。
結果:0採用
覚悟はしていましたが残念な結果に・・・。生でラジオを聞いていてもまったく採用される気配さえ感じませんでした。このままではダメだと思い戦略を練ることに。
読まれる確率を上げるにはどうすればいいのか?
コーナーごとのネタの採用数を調べてみると週平均でヤフーは5本程度、カルタ合戦は両陣営あわせて40程度でした。なので、長文ネタで採用数も少ないヤフーはいったんは切り捨てることに。(少し面白いは週にひとり1通までの制限つきコーナー)
そして、短文ネタで採用数の多いカルタ合戦に投稿をしぼる作戦を立てました。
投稿2週目
2週目は長文のヤフーにかけていた時間をカルタ合戦につぎ込んで作戦通り投稿数を増やしました。
カルタ合戦に10本ずつ、少し面白いに1本、合計21本のネタを投稿。
結果:0採用
投稿数を増やしたものの、やはり採用される気配すら感じられませんでした。自分のネタの作り方が悪いと思い、採用された人たちのネタを研究することに。
採用された人たちはネタに入れる言葉や人物名、擬音などのチョイスが絶妙なことに気づき、辞書や類語辞典などを参考にしてネタをたっぷり推敲する作戦を立てました。
投稿3週目
3週目は投稿数を減らして1つのネタにかける時間を増やしました。
カルタ合戦に10本、少し面白いに1本、合計11本投稿。
結果:0採用
採用までの道のりのきびしさに挫折しそうになりましたが、カルタ合戦の予選組から勝ち上がってきた「みんなの黒歴史カルタ」に可能性を感じました。
「これなら初心者でも戦えるかもしれない」と。
投稿4週目
4週目は「みんなの黒歴史カルタ」に力を入れて、実体験をもとにした自信のあるネタを何度も推敲してから投稿に挑みました。
先週と同じくカルタ合戦に10本、少し面白いに1本、合計11本投稿。
結果:1採用
採用されたのは、【アイドルのDVDを裏山に投げ捨てては探しに行くという奇行を、傷だらけになりながら何度もくり返していた】というネタでした。(うろ覚えなのでちょっと違うかもしれませんがこんな感じのネタだったと思います)
60本近くのネタを投稿してやっとの初採用。
ラジコから流れてくる自分のネタを聞いたときは震え上がりました。軽い放心状態におちいり、他の人のネタを聞き逃してしまうほどです。
採用後
初採用をきっかけにネタ投稿にどっぷりハマっていきます。
当時、世間では新海誠監督の『君の名は。』が大ヒットしていましたが、そんなものには脇目も振らずネタ投稿一筋の生活を送っていたほどのハマりっぷりです。
それからおよそ1ヶ月後、待ちに待ったノベルティグッズの【馬鹿力カード】がついに届きました。
TBSラジオの封筒にはカードとともに「いつも聞いてくれてありがとう。これからも投稿をよろしく」といった内容の感謝の手紙が入っていました。
みんなに同じ文面の手紙を送っているとわかっていても、こういった手紙はうれしいもので、ネタ投稿に拍車がかかります。
その結果、初採用からは9週ほど連続でネタが採用されました。これは採用されたことのある人の「あるある」だと思いますが、いちど採用されるとなんとなくコツがつかめてきます。
とまあ、このようにしてボクのネタ投稿生活は本格的にはじまりました。
つぎは、採用のコツについて話していきます。
採用されるコツ(投稿の注意点)
ボクは採用数3ケタに届かない程度の投稿者なのでおこがましいですが、初心者の方に向けてアドバイスというか気をつけておいたほうがいい点を紹介させていただきます。
ネタは厳選したほうがいい
ネタを厳選するのは読まれる確率を上げるためというよりは、投稿のモチベーションを保つための秘訣です。たまに自分の送ったネタで「なんで、あのネタが読まれずにこのネタが読まれるんだ?」という現象が起こります。
こういうことがあると投稿のモチベーションが下がってしまいます。もちろんわるいのは採用者ではなく、読まれてこまるようなレベルのネタを送った投稿者です。なので「読まれて不本意なネタは送るな!」というのがネタ投稿の鉄則です。
あと、ネタの再利用も控えておいたほうがいいです。深夜の馬鹿力では採用されなかったネタが数ヶ月後に読まれるということがざらにあるので。ボクの場合は最長で投稿してから1年後にネタが採用されたことがあります。
もし、どうしてもネタを再利用したいならそのまま同じ物を送るのではなく、ネタの形を変えて投稿することをおすすめします。
ラジオネームは熟考すべき
これはボクが実体験から得た教訓ですが、初採用のときのラジオネームがかなり適当な名前だったのを未だに後悔しています。なので、ラジオネームはじっくり考えてから投稿することをおすすめします。
いまでも伊集院さんが自分のラジオネームを読む瞬間はテンションが上がりますが、やはり初めてのときは別格なので。
あと、出落ちすぎるラジオネームはネタの内容が名前に負けてしまうことがあるので避けるのが無難です。
ラジオネームの付け方|ウケをねらいすぎた名前は避けるべき?投稿のモチベーションの保ち方
もちろん最大のモチベーションは伊集院さんにネタを読んでもらうことですが、その他のモチベーションの保ち方を紹介します。
ツイッターを使う
ラジオを聞きながらツイッターで「#深夜の馬鹿力」で検索すると、リアルタイムでリスナーたちの反応を見ることができます。自分のネタに誰かが何かしら反応してくれたり、おもしろがってくれたりするので伊集院さんの反応やウケがあまりよくなかったときの励ましになります。
ボクはコミュニケーションが苦手なのでやっていませんが、有名なハガキ職人たちの中にはツイッターを使っている人も多いので勇気を出して絡んでみるのもいいかもしれません。
ファンサイトを利用する
深夜の馬鹿力のネタ採用数をカウントしているファンサイト【深夜の馬鹿力ネタ採用者一覧】があるので、最初のうちはそこに自分の名前が載ることを目標にしてみるのもありだと思います。(現在は更新が止まっているようです)
同じ時期に投稿をはじめた人をライバル視してみたり、「あの人はこのコーナーが得意なのか」と投稿者の傾向を調べてみたり、いろいろと楽しめます。
まとめ
以上がネタの投稿記録と経験者からのつたないアドバイスです。
『深夜の馬鹿力』でネタ採用を目指す人たちにとって何かのヒントになれば幸いです。
ボクもラジオネームをときどき変えながら細々と投稿をつづけているので、おたがいに採用目指してがんばりましょう。
『深夜の馬鹿力』以外にもネタを投稿してみたい人はこちらの【ネタを投稿するのにおすすめなラジオ番組と雑誌はこれだ!】を参考にしてみてください。